平成23年12月4日
本日は昨日の荒れた天気に比べると朝からすっきり晴れて清々しい一日となりました。空気がだいぶ乾燥しておりますので、マスクやうがい等で風邪等の予防もしっかり行っていきたいです。
本日の歯周病の中等度から重度の間くらいに進行された症状をお持ちの患者様がご来院されました。
歯ぐきがジーンとした違和感や痛みを感じておりはれた歯ぐきの中から時々うみが出るとの事でした。
下の画像のように歯ぐきを指で押すと黄色い膿が血液と一緒に出てきていました。歯ぐきの中までクリーニングできるチップを使用して炎症の原因となっている汚れや膿を絞り出しました。
ただしレントゲン画像では下の右側の画像のように白い点線で囲まれた位置まで骨がないと歯と歯周組織は正常な状態での機能はできません。実際には黄色い矢印のように骨が下に解けて下がってしまい、ほとんどなくなっている状態でした。
超音波スケーラーと呼ばれる超音波の振動と流水によって歯と歯ぐきの間の炎症の原因となる汚れを洗浄して除去していきました。
歯がぐらついていますので再度新しく固定材料にて歯の固定を行いしばらく様子を見ていきますが、歯周病の重度に近い状態で骨の支持がほとんどないので、炎症や腫れが治まらない場合は早期に抜歯を行います。
やはり患者様個人個人にて歯や歯周組織の状態に差がありますが、1年に2〜3回は定期的なクリーニングやチェック、状態によってはレントゲン画像で骨の状態をチェックして、それぞれに合った予防方法をされていく事が歯周病予防に効果的と思われます。